かわず出ましたけど・・・

井の中の蛙が外に出てみて、感じること、想う事などつづってみたいと思ってます。

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僅かなとき1-8

「美緒ちゃんの言うとおり、気のせいなんかじゃなく、誰かに見張らせてるんじゃないのかな。でなきゃこんな手紙はかけないよ。やっぱりうちに来なさい。言葉に棘が無いのが余計に怖いよ。」マスターは高潮した顔を美緒に向け、少し強く命じるような口調で言った。

なほ は目を閉じて、黙ったままだった。

 美緒は、マスターの興奮していく様子を見て、返って冷静な感覚が戻ってくるのを感じた。


 私はどんな見てはいけないものを見たと言うのか、知らない人間に素性を調べられるほどのもの・・・何度あのときの一瞬を繰り返し頭の中で再生させてみても、見当もつかないのだった。

色んな可能性を並べてみたが、そのどれもが、真実味を持たない、ドラマの筋書きのようで、それらの中に現実に自分の前で展開するかもしれないものがあるとは、到底結び付けられないのだった。

 そのうち、美緒の長所とも呼べる、儘よ!と、流れに身を委ね、眼前に起きた現実に一つずつ対処すれば、自ずと道は開け,どこかに到達するわ。と言う想念が、美緒を支配し始めた。


 しかし、ただただ、強烈な印象を持ってよみがえるのはあの老婆の目・・・それだけだった。



 数日後、マスターの家で暫らくの間厄介になる事に決めて、美緒は小さな引越し用パックに一つだけの、簡単な引越しをした。

不思議な事に、その日から、パタリと、あの誰かに見られているというような圧迫感は無くなり、いつものような生活に戻るまでに、そんなに長くはかからなかった。


3ヵ月後に来る恐怖の2週間までは・・・


                        第1章 完
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テーマ:作品 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

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  • 2006/07/20(木) 15:49:00 |
  • |
  • #
  • [ 編集]

な、何章までですか!「ロンドンにて」って!?マスターは脇役ですか!もー。

むふ。

 すみません。予定では、3章位行きそうです・・・マスターは大切な役割を果たしますが、主役は美緒です。
この作品では世の不条理などを越えたところで、ある種の心の安寧があるのではないか・・と言う事がテーマなのです。意味不明?
 私にそこまでの表現力があるのかどうかわかりませんが、はじめちゃったから・・・バイト先で文章作品を、自宅で絵をと、めっちゃくちゃな事やってます。ちゃんと仕事はやっていますので、許してね。社長!
 いくこさん!もしかして、文章楽しんでくれているのでしょうか・・だとしたら、驚天動地の悦びですv-405
使い方が違うけど、それぐらいの感じです。

  • 2006/07/21(金) 09:51:50 |
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